中家工務店からのお知らせ
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たった1.5cmが「1.5倍」の安心に。私たちが「4寸角」の柱にこだわる、数値の裏付け。

2026.1.18

前回は、私たちが惚れ込んでいる地元・和歌山の「紀州材」についてお話ししました。 山長商店さんが一本一本、超音波で強度を測ってくれた「エリートな木材」たち。

そんな素晴らしい材料を、私たちはさらに**「4寸(120mm)角」**という、通常より一回り太いサイズで使っています。

「10.5cmが12cmになったところで、そんなに変わるの?」 そう思われるかもしれません。

今日は、プロとして**「たった1.5cmの差が、家の寿命をどう変えるのか」**。 その驚きの数値を、包み隠さず公開します。

■3.5寸と4寸:数値で見ると「圧倒的な差」がありました

一般的に使われる3.5寸(105mm角)と、私たちがこだわる4寸(120mm角)。 その差はわずか15mm(1.5cm)です。

しかし、構造計算の世界では、この差は**「劇的」といえるほどの違い**を生みます。

1. 上からの重さに耐える力(断面積)

柱が屋根や家具、家族の重さを支える力は「面積」に比例します。

  • 3.5寸(105mm角): 105 × 105 = 11,025mm²

  • 4寸(120mm角): 120 × 120 = 14,400mm²

結果: 約1.3倍(30.6%アップ)

柱1本が支えられる重さが、単純に3割も増えるということです。 2階建ての家で、重い瓦屋根やたくさんの家財、そして何より「家族の命」を支える上で、この3割の余裕は構造計算上の大きな**「安全マージン(貯金)」**になります。

2. 地震や揺れに対する強さ(断面係数)

地震の横揺れや、家がねじれようとする力に耐える力です。

  • 断面二次モーメント(変形しにくさ): 約1.7倍

  • 断面係数(折れにくさ): 約1.5倍

注目すべきは**「折れにくさ」が1.5倍になる点**です。 数値で見ると、これは単なる1.5cmの差ではなく、50%もの強度アップを意味します。

地震大国であるこの和歌山で、家族が安心して眠れるための、譲れないこだわりです。

私たちも一人の親として、そしてこの地で生きる工務店として、 「たぶん大丈夫」という言葉で家づくりを終わらせたくありません。

数値でしっかり裏付けをとった**「確信のある安心」**。 それをお届けするために、私たちは手間を惜しまず、今日も4寸の柱を立て、計算機を叩いています。

目に見える派手な設備も大切ですが、 壁の中に隠れてしまう**「1.5cmの愛情」**こそが、 30年後、50年後のご家族の笑顔を守ると信じています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。