昨日の記事では、家の強さを 数値で証明する「構造計算」について お話ししました。
どんなに優れた計算(設計図)があっても、 それを作る「材料」が弱ければ 本当の安心はつくれません。
今日は、私たちが使う「木」のお話。 和歌山が誇る**「紀州材」**へのこだわりです。
和歌山の風土が育んだ「紀州材」の強さ
私たちは、地元・和歌山の山で育った **杉(すぎ)と桧(ひのき)**を使います。
和歌山の山は斜面が急で、 雨が多いという厳しい環境です。
その中でじっくり育った木は、 年輪が細かくギュッと詰まっており、 「粘り強く、強度が出る」 という素晴らしい特性を持っています。
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杉: しなやかで強度があり、家の骨組みに最適。
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桧: 耐久性が高く、シロアリや腐れに強い。
この適材適所の組み合わせが、 長持ちする家を支えます。
なぜ、私たちは「4寸角」を使うのか
一般的な柱(3.5寸/105mm)よりも太い、 **「4寸角(120mm)」**を使うことには、 和歌山ならではの理由があります。
それは、シロアリ対策です。
和歌山はシロアリ被害が多い地域。 太い柱を使うことで、万が一の時でも 家の「芯」まで食われるリスクを減らし、 強度を維持することができます。

「無垢材は強度が不安」はもう古い
よく「集成材(接着剤で固めた木)の方が 強度が安定していて強い」と言われます。
確かに、昔の無垢材は乾燥不足などで 強度が読み切れない部分がありました。
しかし、私たちがパートナーとして選んでいる 「山長商店」さんの紀州材は違います。
山長さんでは、最新の **「超音波検査」**を全数実施しています。
木材の内部を透かして見ているようなもので、 目に見えないひび割れや、 一本ごとの強度(ヤング係数)を すべて数値化しているのです。

集成材を上回る、驚きの数値
ここで少し、数字のお話を。
一般的な集成材の強さが「E105」に対し、 山長商店さんの選別された紀州材は、 それを上回る**「E120」や「E130」**という 高い強度を安定して計測しています。
※ヤング係数(E値)とは: 木の「たわみにくさ」を表す数値。 数字が大きいほど、重さに耐える力が強いことを意味します。
厳しい検査をクリアし、 強度と乾燥具合が証明された **「選ばれたエリート」**だけが、 中家工務店の現場に届きます。
「勘」ではなく「確信」を材料にも
私たちが手間を惜しまず、 山長商店さんの紀州材を「4寸角」で使う理由。
それは、和歌山の過酷な環境 (シロアリや湿気)に耐え抜き、 集成材よりも力強く家を支えてくれる と確信しているからです。
「この地で育った木が、 この地で暮らす家族を一番強く守ってくれる」
私たちはこれからも、一本一本の数値にこだわり、 理屈抜きに「気持ちいい」と言える無垢の住まいを、 理論的な「強さ」で支えていきます。
本日も最後まで読んでくださり、 ありがとうございました。
