昨日の記事では、家の寿命を守る「防水シート」についてお話ししました。 今日は、その中身。つまり**「家の骨組み」をどう設計するか**というお話です。
私たち中家工務店では、昨年からすべての家で**「許容応力度計算(構造計算)」を実施しています。 これは、柱や梁の1本1本にかかる力を緻密に計算する、いわば「家の精密健康診断」**のようなものです。
なぜ、私たちがこれほどまでに「計算」にこだわるのか。 それは、単に地震に強い家を造るためだけではありません。 **「お客様に、何の不安もなく理想の暮らしを楽しんでいただきたい」**という強い想いがあるからです。
多くの住宅会社では、長年の経験や慣習で柱の太さや壁の配置を決めることがあります。いわゆる「大工の勘」や、法律で認められた簡易的な「壁量計算(重さに耐えられる壁の量を測るだけのもの)」という手法です。
しかし、私たちは考えます。 「たぶん大丈夫」という経験を、科学的な根拠に基づいた「絶対に大丈夫」という確信に変えるのが、プロの仕事ではないか。 それが、私たちが全棟でこの計算を実施している原点です。
1. 「なんとなく」をなくし、デザインの自由を広げる
「ここに大きな窓が欲しい」「開放的な吹き抜けを作りたい」。 そんな理想の間取りを叶えるとき、構造計算は最高のパートナーになります。
「たぶん大丈夫だと思います」という経験則(勘)に頼るのではなく、数値で裏付けをとることで、「ここまでなら安全に広げられる」という限界点が明確になります。 根拠があるからこそ、私たちは自信を持って、安全で、かつ開放的なデザインをご提案できるのです。
2. ずっと続く「安心」を、目に見える形にする
地震への備えは、保険と同じです。 でも、保険と違うのは「もしも」が起きた後だけでなく、「毎日」の安心を支えてくれること。
「私たちの家は、プロが柱1本まで計算して安全を確かめてくれた」
そう知っているだけで、夜ぐっすり眠れたり、お子様をのびのびと遊ばせたりできる。この**「目に見えない心のゆとり」**こそが、注文住宅で手に入れられる最高の価値だと私たちは考えています。
3. 家を、次世代へつなぐ資産にするために
家は建てて終わりではありません。30年、50年と住み続ける中で、建物にはさまざまな負荷がかかります。 構造計算を行うことは、建物の「歪み」や「たわみ」を最小限に抑える設計をすること。つまり、家の健康状態を長く保つための「最高のメンテナンス」なのです。
「いつまでも価値が落ちない、しっかりとした家」。 その証明書が、私たちが一棟ごとに作成している、厚みのある構造計算書なのです。
私たちが「全棟実施」を決めた理由
正直に言えば、この計算には膨大な手間も時間もかかります。 以前の簡易的な計算でも、法律上は問題ありませんでした。
しかし、これからの時代、お客様に心から「この家で良かった」と思っていただくためには、プロとして**「根拠のある安心」**をお届けするのが当たり前ではないか。 そう考え、私たちはあえて手間のかかる「全棟実施」という道を選びました。
家づくりは、一生に一度の大きなプロジェクトです。 だからこそ、私たちは一棟一棟、計算機を叩き、数値と向き合います。 すべては、ご家族の笑顔がずっと続く、心地よい住まいを造るために。
派手な広告はできませんが、目に見えないところにこそ、精一杯の愛情を。 これからも、一棟一棟、実直に。あなたの帰る場所が、世界で一番安心な場所であるために、私たちは汗をかき続けます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
